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第3回「住まいの防災講座」 ーーあなたの家は大丈夫?地震に強い地盤の調べ方

家を建てる時は、土地の広さや立地だけでなく、必ず「地盤」もチェックしましょう。やわらかい地盤は、地震の揺れに影響するだけでなく、さまざまな問題点があります。地震に強い家づくりに重要な「地盤」について紹介します。

地震や台風、大雨、大雪など、いつ起きるかわからない自然災害。パナソニックビルダーズグループでは、災害に遭っても住み続けられる住まいづくりをめざしています。大地震から家族を守る構造や工夫のほか、停電時にも電気や水が使える「備える住まい」について紹介します。

 

index
1.  「地盤」って…なに?
2. 地盤がやわらかいと地震の揺れが大きくなる?
3. 地震で「ゆれやすい」地域がある!?
4. わが家の地盤は大丈夫?

 

防災知識クイズ
地震で揺れやすい地域がわかるマップの名前は?

①グラグラマップ
②ゆれやすさマップ
③よくゆれるマップ

※クイズの答えは本文中にあります。

「地盤」って…なに?

家を建てるときに土地の購入も検討している場合、土地の広さや立地、周辺環境を気にする方が多いかもしれません。ですが、まず、地震に強い家を建てるなら、「地盤」も必ずチェックしましょう!

 

「地盤」とは、地表から深さおよそ100メートルまでの部分のことで、建物を建てる場合に関係します。目に見えない部分なので後回しにされがちですが、地盤が弱いところに家を建てたら、基礎に亀裂が入ったり、家が傾いたりする危険があるのです。

 

さらに、地震による「液状化」も心配です。
例えば立地が埋立地や昔の河川を埋めた土地、川の近くだったりすると、強い地震の揺れによって、地盤が一時的に液体のようになる「液状化現象」が起こることも。
液状化が発生すると、家が傾いたり、浮き上がったりすることがあります。過去には、アパートが倒壊したことも…。

地盤がやわらかいと地震の揺れが大きくなる?

家が傾く…などの危険だけではありません。地盤が弱いと地震による揺れが大きくなると言われています。

通常、地震の規模(マグニチュード)が大きいほど、震源から近いほど、地震による揺れは大きくなります。

マグニチュードと震度の図

しかし、地震の規模や震源からの距離が同じでも、地盤の違いで揺れの強さが異なることもあるのです。なぜでしょうか?
地盤が弱いところは、泥や水を多く含んだやわらかい粘土や砂からできています。

地震が発生すると、岩盤の中を揺れが伝わり、地表を揺らします。地下深い地盤は硬い岩盤でできていて、地面に近づくにつれてやわらかくなっています。地震の揺れは、硬い岩盤からやわらかい岩盤の中を伝わるときに大きくなるので、地盤がやわらかい場所に建てられた家は、かたい場所に比べると地震による揺れ(震度)が大きくなるのです。

 

出典:地震調査研究推進本部
https://www.jishin.go.jp/

 

土地を選ぶときは、地盤がやわらかい場所よりもかたい場所がいいという事になります。では、地盤のかたい場所をどうやって調べるのでしょうか?

 

地震で「ゆれやすい」地域がある!?

今、自分が住んでいるところの地盤のかたさが気になりませんか?

住んでいる地域の地震による揺れやすさは「ゆれやすさマップ(内閣府)」で知ることができます。

「ゆれやすさマップ」とは、全国を1㎞四方に区切って、どの地域が地震で揺れやすいかを地図上にまとめたもの。7段階で色分けされていて、その地域が地震によって揺れやすいのかが、わかるようになっています。

自分の住んでいる地域のゆれやすさや、これから住もうと計画している地域のゆれやすさは、チェックしておきたいですね。

 

■ゆれやすさマップ(例:東京都)
出典:「各自治体防災情報」(内閣府)
http://www.bousai.go.jp/simulator/pdf/tokyo.pdf

お住まいの地域の「ゆれやすさマップ」を調べる(内閣府)
http://www.bousai.go.jp/simulator/list.html

 

【防災知識クイズの答え…②】
住んでいる地域の地震による揺れやすさを知ることができるのは、内閣府が公表している「ゆれやすさマップ」です。

わが家の地盤は大丈夫?

家を建てるときには、土地の
・「地盤」をチェック
「ゆれやすさ」をチェック
する必要性がある事がわかりました。

では、「地盤がやわらかい」「ゆれやすい」場所には家は建てられないのでしょうか?

やわらかい地盤では、地震の時の揺れが大きくなるので、大きな揺れに耐えられるように、家を建てる前に地盤を改良したり、基礎を補強する必要があります。

地盤の状態は「地盤調査」でわかります。
家のすぐ近くがかたい地盤でも、場所が少し変わるとやわらかい地盤だった、という事があるので、かならず建てる土地で調べましょう。

 

一般的に地盤調査は、住宅会社と契約後、プランを決めた後にすることがほとんどですが、地盤の状態によっては、基礎工事の内容、工事費用が変わるので、土地を購入する時に専門家に依頼してチェックしておきたいですね。

 

地盤調査以外にも昔はどんな土地だったのかを古地図で確認したり、昔の地名から土地の特性を調べたり、ハザードマップを確認するなど、ご自身で地盤の状態を知ることができます。

家を建てる時は、強い地盤を選んだり、適切な基礎+工法で地震に強い住まいにしたいですね。

 

ハザードマップポータルサイト(国土交通省)
https://disaportal.gsi.go.jp/

 

【ポイント】
●地盤がやわらかい場所に家を建てると傾いたり沈んだりすることがある
●地盤がやわらかい場所では、地震の揺れが大きくなる
●地震で揺れやすい地域がある
●地盤の状態によって、地盤を改良したり、基礎を補強する必要がある