【第3回 冷蔵庫収納術】基本ルールを守ると「冷蔵室」はスッキリ
「ざっくり」タイプと「きっちり」タイプで、使いやすいと感じる冷蔵庫の収納方法が異なります。それぞれタイプ別の冷蔵室の収納方法を、収納のプロ 高山一子さんに教えていただきました。
「冷蔵室」どこに何を収納する?
家族向けの大型の冷蔵庫の場合、冷蔵室の一番上の棚は、奥が見えないので忘れやすい場所。いつもあるので忘れにくい定番品やストック品を収納します。
中段は一番見やすい場所なので、作り置きや消費期限の短い定番品を。一番下は、すぐに食べるものや、子どもが自分で取って食べるおやつなどを収納します。
チルド室は冷蔵室よりも低温(約0℃)に設定しているので、生鮮食品を保管するのに向いています。
【冷蔵室収納の基本ルール】
・冷蔵室で保存しないといけないものだけを入れる
・食材の定位置を先に決める
上段
味噌やビールなどの定番品
中段
お漬物や豆腐、ジャムなど、定番だけど長期保存できないもの
下段
子どもが食べるゼリーやヨーグルトなど
チルド室
肉・魚介などの生鮮食品、ハム、ウインナー、スライスチーズなど
「ざっくり」タイプの冷蔵室収納のポイント
【上段】
長期間保存する食材は一番上に。見えないと食材の存在を忘れるので、奥に入り込んで見えなくなるような小さい食材は入れないこと。また、奥の方まで使わないと割り切って考えてもいいでしょう。
定番品の味噌は、無理に詰め替えず、パックのまま中身が見える状態にします。他の種類の味噌がある場合は後ろに並べます。
【中段】
中段は冷蔵室のドアを開けたときに目に入りやすい場所なので、数日中に食べるものや、普段はない特売などで買ってきた食材を入れるフリースペースにします。
定番品は左右どちらかに透明のトレーにまとめて保管しておくと、ゴチャゴチャせず、取り出しやすくなります。
【下段】
下段は、すぐに食べるもの、作り置きのおかずなどを置けるように、常にスペースを空けておきます。一番下の段は子どもが取り出しやすい高さなので、子どものおやつのゼリーやプリンなどを収納するスペースとして利用します。
【チルド室】
上からどんどん入れると何が入っているかわからなくなり、下の方の食材を忘れてしまいがちなチルド室。「ざっくり」タイプは、チルド室をふたつに分けて、右は肉や魚、左はハムやチーズなど決めておくと食材が迷子になりません。収納ケースを中央に入れて食材の量にあわせてスライドさせて使うと便利です。
「きっちり」タイプの冷蔵室収納
【上段】
細かく仕切られて、見た目がキレイな状態だとやる気がでるきっちりタイプ。味噌は中身が見えない保存容器に収納してスッキリと。
【中段】
中段は、ストック食材や作り置きの食材を保管。細々した食材は収納ボックスにまとめて保存します。機能を優先したいきっちりタイプは、使用時に使いやすいように「朝食セット」や「ご飯のお供セット」など、自分のわかりやすいカテゴリー別にセット置き収納をすることもオススメです。
中身が見えない収納ボックスを利用するときは、ラベリングをすることで中身が把握できます。
納豆などの定番食材は、買ってきたままではなく、まわりのビニールを外しておくと効率よく取り出せます。
【下段】
すぐに食べるもの、夜ご飯、いただきもの等を置く、一時置き場を作っておきます。子どもが取り出しやすいように、下段にゼリーなどのおやつを収納します。
【チルド室】
買ってきた食材を細かく分けたり、下ごしらえすることが苦にならない人が多いので、肉や魚、ハムやチーズ、下ごしらえした食材など、コーナーごとに分けて保管します。収納ケースやブックエンドを使って食材の量に合わせてスライドさせることで使いやすくなります。
次回は「ドアポケット収納」についてご紹介します。
SMART-WORKS主宰
収納コンサルタント/ライフオーガナイザー
一般社団法人日本ライフオーガナイザー協会認定トレーナーとして活動するとともに、片づけ収納サービス、新築・リフォーム時の収納コンサルティング、収納や片付けの各種セミナー講師として活動。