【第2回 冷蔵庫収納術】冷蔵庫の片づけを始める前にしたいこと
前回は、冷蔵庫収納の「ざっくり」「きっちり」タイプの特徴をご紹介しました。2回目は、冷蔵庫の片づけをする前に知っておきたい、冷蔵庫収納の基本的な考え方を、収納のプロ 高山さんにお聞きしました。
冷蔵庫に入れるものを決めることが大切
「冷蔵庫では、食材の住所を決めることが大切です。ただ難しいのは、住まいの収納と違って滞在時間が短いものが多いので、入れ替わりが激しいこと。
住まいの収納と考え方が異なるため、冷蔵庫収納がうまくいかない…と感じる人が多いのです」と高山さん。
高山さんが、整理収納のアドバイスの依頼でお客様のお住まいに伺うと、何でも冷蔵庫に入れてしまって、パンパンに詰め込んでいる方が多いそう。
「冷蔵庫に入れなくても保管できるものは極力入れないようにします。調味料も常温保存が可能なものもあるので、表示ラベルを確認し、冷蔵庫に入れる必要があるものだけを保存するようにしたいですね」。
冷蔵庫の収納グッズの選び方
収納グッズを取り入れてキレイに整頓しているつもりが、「なんだか使いにくい」、「うまく活用できない」という人もいます。実は、収納タイプによって選ぶべき収納グッズが異なります。
「ざっくり」タイプの人は、見えないとあることを忘れてしまうこと多いので、収納グッズは、透明か半透明のものを選ぶのがオススメです。また、元に戻すことが苦手なので、細かく分けすぎないでざっくりと収めることができる大きさや深さの収納ボックスなどを選ぶことが大切です。
「きっちり」タイプの人は、細かい分類や仕分けが得意なので、カテゴリーや機能を考えてしっかり分けることができる収納グッズを選ぶことがオススメです。中が見えなくても在庫管理ができるので、中身が見えない収納ボックスでもOK。スッキリとモノが整列していると心地よく感じるタイプなので、サイズや形を揃えることでやる気がアップします。
>>あなたは「ざっくり」「きっちり」?タイプ別の冷蔵庫収納術
冷蔵庫に入っている定番品の定位置を決める
1)定番品の中でも長期間保管するものの定位置を決める
例えば、味噌、バター、梅干しなど、すぐになくならないものの場所を先に確保します。
2)定番品の中でも短期保管のものの場所を決める
たとえば、作り置き品、定番品だけど消費期限が短いものなどは、取り出しやすい場所に配置します。
次に、ヨーグルト、ゼリー、豆腐、納豆など、いつも冷蔵庫にあるものの場所を決めます。
冷蔵庫収納は「ざっくり」「きっちり」タイプも基本の考え方は一緒です。自分に合った冷蔵庫収納を知ることで在庫管理もできるようになります。
冷蔵庫に何が入っているか把握をしていない、買い物に行くとついつい予定外のものを買ってしまう、という人は、買い物に行く前に冷蔵庫にあるものをチェックしましょう。いつも冷蔵庫にないと困る定番品のストック量を決めて、足りない分を買い足す方法がいいですね。
次回は、「ざっくり」タイプ、「きっちり」タイプ別の具体的な冷蔵庫収納をご紹介します。
SMART-WORKS主宰
収納コンサルタント/ライフオーガナイザー
一般社団法人日本ライフオーガナイザー協会認定トレーナーとして活動するとともに、片づけ収納サービス、新築・リフォーム時の収納コンサルティング、収納や片付けの各種セミナー講師として活動。