季節を楽しむうつわ選び
「うつわ選びは洋服と一緒。洋服を季節に合わせて変えるようにうつわで季節を楽しんで」と話されるのは東京・赤坂でうつわギャラリーを営む「UTSUWA KESHIKI(うつわけしき)」の店主、安野久美子さん。うつわで季節感を演出するテクニックをお聞きしました。
うつわで季節を演出
「うつわのコーディネートは、洋服と一緒。難しく考えなくていい」と安野さん。たとえば春は明るい色の洋服にしようかな、冬はシックな雰囲気に…など、自然と季節に合わせたコーディネートを取り入れていると思います。うつわも同じなのだとか。「全体的にシックな雰囲気だから差し色を入れようとか、うつわも同じ感覚でチャレンジしてみて」とアドバイスされます。春夏秋冬のうつわコーディネートを教えていただきました。
「春」を楽しむうつわコーディネート
淡い色合いのうつわをセレクト。ピンクや黄色などのやさしい色合いのものや、輪花などお花の形のうつわを使って春らしさを演出しましょう。
「夏」を楽しむうつわコーディネート
涼しい印象の素材がおすすめ。ガラスや薄い水色のうつわは涼しい印象を与えます。テーブルの中の一部にガラスのうつわを使うだけでも、涼しげに見えます。
「秋」を楽しむうつわコーディネート
シックな印象のうつわで深まる秋を演出。黒や茶系のうつわを組み合わせて落ち着いた雰囲気に。全体のトーンが暗くならないよう、もみじの葉や笹の葉などのいろどりを添えて。
「冬」を楽しむうつわコーディネート
温かい料理を楽しむ冬は、オーブンにそのまま入れられる耐熱皿がおすすめ。できたての料理をみんなで囲んで食べるのもいいですね。
うつわが変わると料理が変わる
「同じ料理でもうつわが変わると、雰囲気が大きく変わります。黒っぽいうつわに入れると料理が引き立ち、絵柄のついたうつわに入れるとにぎやかな印象になります。色々な料理を入れて試してみるといいですね」。作家のうつわの奥深さを知るきっかけになりそうです。
次回は、ワンランク上のうつわ使いについてご紹介します。
手仕事によるうつわと食の道具を取り扱うギャラリー「UTSUWA KESHIKI」店主。モデル活動を経てデザイン事務所に勤務、グラフィック/エディトリアルデザインを手掛ける。2018年5月「UTSUWA KESHIKI」を東京・赤坂にオープン。2020年に「うつわ使いがもっと楽しくなる本。」を出版。
https://www.utsuwa-keshiki.net/