料理をオシャレに見せる盛り付けのコツ
作家のうつわが大好き!だけど、うまく使いこなせない。どうやって料理を盛りつけたらいいのかわからない…という方も多いようです。「UTSUWA KESHIKI(うつわけしき)」の店主 安野久美子さんは、普段の料理を盛りつけたうつわを撮影し、SNSに公開されています。盛りつけ方のコツを教えていただきました。
コツ①トレー使いでまとまりを出す
サイズや形がバラバラのうつわをそのまま並べるとゴチャっとした印象になります。そこで一人分ずつトレーにのせると、まとまりが出ます。トレーに並べることで持ち運びも便利になり、一石二鳥です。
コツ②「お皿の上に小鉢」で機能性とオシャレを両立
お店で、板皿や大きいお皿の上に小鉢がのっていることがありますよね。お店ではいいけど、家ではむずかしいと思っていませんか?
「お皿の上にのせる小鉢は、オシャレに見せるためだけではありません。メイン食材に使う調味料を入れた小鉢をのせたり、ワンプレートなら煮物などの汁のある料理をのせることで、他の料理と味が混ざってしまうことを防げます。小鉢は豆鉢を使うと収まりが良くなります」。
コツ③高さのあるうつわで立体感を
高台鉢など高さのあるうつわは、一つあるだけで奥行きが出ます。普通の鉢だとテーブルがいっぱいになってしまう場合でも高台鉢なら収まります。高さのあるうつわは、あると何かと便利です。
コツ④笹や、しその葉を使って見栄えと汚れを防止
料理の下に、笹やしその葉が使われていることがありますよね。
「差し色として使う場合もありますが、陶器のうつわの場合は吸水性があるので、料理の汁や油などを吸ってしまうことがあります。使っていくうちになじむので問題はありませんが、最初のうちはまだらになり、気になる方もいるので、汚れ防止に笹の葉を敷くといいですよ。見た目もキレイだし、吸水も防げて一石二鳥です。南天の葉や実を飾るのもおすすめです」。
コツ⑤食材の色を引き立てるうつわを選ぶ
白いうつわは万能と思われがちですが、実は盛りつけの技術が必要です。
「白を選ぶときは、うつわ表面に装飾があるものを選ぶとシンプルな盛りつけでもオシャレに見えます。黒のうつわは、食材の色を引き立ててくれるのでおすすめ。どんな料理をのせてもカッコよく見せてくれますよ。冒険したいときは、青のうつわに挑戦を。色鮮やかな食材をのせるとセンス良く見せてくれます」。
コツ⑥盛りつけ上手になる皿を使う
誰でも上手に盛りつけることができるのがオーバル皿です。丸いお皿は意外とむずかしく、どこに料理を置くか悩むことも。
「オーバルの場合は、縦か斜めに分割してそれぞれのスペースに料理を配置するとキレイに盛りつけることができます」。
こうしたうつわがひとつあるだけで、料理の見た目がグンとオシャレになります。
次回は、うつわで季節を演出するポイントをご紹介します。
手仕事によるうつわと食の道具を取り扱うギャラリー「UTSUWA KESHIKI」店主。モデル活動を経てデザイン事務所に勤務、グラフィック/エディトリアルデザインを手掛ける。2018年5月「UTSUWA KESHIKI」を東京・赤坂にオープン。2020年に「うつわ使いがもっと楽しくなる本。」を出版。
https://www.utsuwa-keshiki.net/