もっと!Happy Style

使い方は自由!うつわ使いを楽しもう

うつわ記事3回目のサムネイル画像

作家のうつわを買ってみたいけど、どれを選んでいいかわからない、難しそう…と思っていませんか?「UTSUWA KESHIKI(うつわけしき)」の店主 安野久美子さんに、自宅で気軽にうつわを楽しむポイントをお聞きしました。

ルールを気にせず楽しむうつわ

ルールを気にせず楽しむうつわのイメージ
ギャラリーや個展に行くと目につくのが、うつわにつけられたキャプション(説明文)かもしれません。「酒器」と書いてあると、お酒を飲まない方は「このうつわはいらない」と思ってしまうのでは?

「みんな、名称にとらわれ過ぎている」と安野さん。「酒器をスープのうつわとして使っても、野菜スティックを入れてもいいんです。カフェオレボウルにご飯をよそっても小鉢として使ってもいい。ぜひ、ルールを気にせず楽しんでほしい」と話されます。

ルールを気にせず楽しむうつわのイメージ
「たとえば、高台(こうだい)がついているうつわは使いにくいという声を聞きますが、高台部分はないものと考えて使ってください。大げさなイメージがあるようですが、逆に高さがあることで、立体感が出て単調になるのを防いでくれます」。

ルールを気にせず楽しむうつわのイメージ
飲み物を入れるうつわも、カップ&ソーサ―、マグカップ、フリーカップ、スープカップ、湯呑、そば猪口など、いろいろあります。「カップとして使うだけでなく、デザートを入れたり、小鉢として使ったりするのもおすすめです」。

まずはひとつ、気に入ったものを

最初のうつわ選びのイメージ
最初のうつわ選びは、どうしたらいいのでしょうか?
「まずは、ひとつ気に入ったものを買ってみて」と安野さん。細かいことは考えず、色が好き、形が好き、何でもいいので、「いいな」と思ったものを使ってみてください。そこからスタートして、使っていくうちに欲しいうつわは見つかるもの。
「好みが変わってくることもあります。使っていくうちに趣味が変わるんです。洋服と一緒ですね。絵皿は盛りつけが難しいと言われますが、気にせずいろんな料理をのせて楽しんでもらえたらと思います」。

セットでなくても、サイズが合えばOK

UTSUWA KESHIKIの店主と店内
昔は、カップ&ソーサ―5客セット、お皿5枚セットが当たり前でした。今は必ずしも人数分揃える必要はありません。好きなものを少しずつ集めるのも楽しいですね。
「たとえば取り皿の場合、素材や作家が違ううつわでも、サイズが揃っているとバラバラの印象にはなりません。好きなうつわを少しずつ集めて組み合わせを楽しんでください。4人家族の場合なら、2枚ずつ違うものを揃えてもいいと思います」。

次回は、食卓をオシャレに見せるうつわ使いのコツについてご紹介します。

取材協力
プロフィール画像
Profile
安野久美子さん
手仕事によるうつわと食の道具を取り扱うギャラリー「UTSUWA KESHIKI」店主。モデル活動を経てデザイン事務所に勤務、グラフィック/エディトリアルデザインを手掛ける。2018年5月「UTSUWA KESHIKI」を東京・赤坂にオープン。2020年に「うつわ使いがもっと楽しくなる本。」を出版。
https://www.utsuwa-keshiki.net/