災害時も災害後も安心。レジリエンスが高い住まいを考える
「レジリエンス住宅」をご存じですか?災害時に優れた対応力を持ち、災害後はもちろん、普段も安心して過ごせるように考えられた住まいのこと。
今回は、レジリエンスが高い住まいにするためのポイントをご紹介します。
レジリエンス住宅とは?
普段から安心して暮らせる住まい
万が一の災害時も安心
災害が起こった後も自宅で過ごせる
レジリエンスが高い住まいにするには
レジリエンス住宅とは?
レジリエンスとは、「しぶとさ、強靭さ、回復力」などを意味します。ここから、地震や暴風、豪雪などの災害に対して優れた防災力や耐久力を持つ住宅を「レジリエンス住宅」と呼びます。レジリエンス住宅は、災害時や災害後だけでなく、普段から安心して快適に過ごせることも求められています。
普段から安心して暮らせる住まい
レジリエンス住宅は、家の中で起きやすい事故を未然に防ぐ備えも必要です。例えば、夏場は熱中症、冬場はヒートショックなどのリスクがありますが、住まいの断熱性を高めることで、一年中快適な温度で暮らせるようになり、リスクを抑えることができます。
また、手すりの設置や段差の解消、廊下の常夜灯設置などにより、自宅での転落や転倒事故を防ぐことや、人感センサー付きの照明を取り入れて、不審者や空き巣の侵入を防ぐ対策もレジリエンス住宅に求められます。
万が一の災害時も安心
耐震性が高いこともポイントです。地震などの災害時は「家が倒壊しないこと」が重要になります。さらに、安全に避難できなければなりませんので、家具の転倒防止や雨戸やシャッターの設置も有効です。
リビングの家具は、壁に固定しておくと安心です。キッチン収納棚の扉は、耐震ロックが付いていれば食器の飛び出しを防ぐことができます。
地震を感知し自動停止する住宅分電盤があると、再び通電した際に起こる通電火災を防ぐことができます。万が一の災害に備えるため、こうした対策が重要になります。
災害が起こった後も自宅で過ごせる
太陽光発電や蓄電池など、災害時でも使える電源を備えておくと安心です。創蓄連携システムなら、長期の停電でも昼に発電した電気を蓄電池に貯め、夜に使うことが可能です。
ライフラインが止まることも考えて、防災グッズや水、食料などの準備も必要です。これらは、取り出しやすさも考えておく必要があります。
トイレは、断水時でも使えるものがおすすめ。
エコキュートは、タンクの水を生活用水として使えますし、気象情報と連携して、自動でお湯が満タンになるように沸き上げる機能がついているものもあります。
レジリエンスが高い住まいにするには
住まいのレジリエンスは、「普段の健康・安全を高めること」「災害発生時に家族を守ること」「災害後の生活を支えること」の3つのバランスが大切です。
住まいづくりの前に、まずどんなリスクが考えられるのか、どんな備えが必要かを知った上で、わが家はどう備えるのか、建物の対策はどうするかなどを考えることが大切です。
これから家づくりを検討される方は、ぜひ、こうした視点を加えてみてくださいね。