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第1回 新築の収納計画「片づけが上手にできる住まいづくり」

新築住宅の収納計画のイメージ

住まいづくりを検討する際、間取りやインテリアだけでなく、収納も一緒に考えていますか?

片づけがニガテ…という方は、片づけができない原因を見つけ、そこから収納計画を考えると良さそう。

年間100件以上の片づけのサポートをされている収納のプロ 高山一子さんに、片づけが上手にできる新築の収納計画についてお聞きしました。

住まいの設計段階で片づけについて考えよう

住まいづくりを始める時、「間取りはどうしよう」「家族が集まれる空間が欲しい」「どんなインテリアにしよう」「収納をたくさん作りたい」など、様々なことを考えると思います。

ただ、理想の空間を手に入れ、収納もたくさん作ったのに、しばらくするとモノがあふれて片づかない…。せっかくの新居でそのようなことは避けたいですよね。
そのためには、収納をたくさん作るというよりも、片づけやすい間取りと自分に合った収納を作ることが大切です。

片づけるためのしくみを作る

片づけとは「使ったモノを元に戻すこと」。
簡単なことのように感じますが、元に戻すためのしくみができていないと、片づけはうまくいきません。
なかなか片づかない…と思っている人は、片づけるためのしくみ作りが必要かもしれません。

新築住宅の収納計画のイメージ1

【しくみ作り】

片づけるために、まずしくみを作るところから始めます。

①整理する

必要なモノ、不要なモノに分けます。
必要なモノは、「人ごと」や「種類」「使用頻度」「長期間保管する思い出の品」など、自分に合った分類方法で分けます。

②収納する

整理したモノに合わせて収納グッズ選び、そして収納します。
収納するときは、使いやすく元に戻しやすい場所に配置することがポイントです。この時に①で整理したモノを関連づけて収納します。
また、自分に合った方法で収納することも大切。片づけを始める前に収納グッズは買わず、①の整理が終わってから買うことで、ムダな収納グッズを増やしません。

【習慣化】

片づけるためのしくみができたら、行動を習慣化させます。

③片づける

使用したものを元に戻します。
①、②で片づけやすいしくみを作っておくと、元に戻しやすくなります。

④見直す

うまく片づけられない場所があれば見直します。
ライフスタイルの変化やモノが増えることで、今のしくみではうまく片づけられなくなってしまったり、使いにくくなった場合は①と②を見直します。

①~④を繰り返しながら、改善、習慣化することで片づいた家になります。

 

※自分にピッタリの収納の方法については、「自分に合った収納法を見つけよう。利き脳を使った収納術」もご参照ください。

暮らしのイメージをしっかりと考える

新築住宅の収納計画のイメージ2
自宅を新築する過程で、間取りや収納を検討する際は「こんなイメージにしたい」というだけでなく、「なぜそこにそれが必要か」をしっかりと考える必要があります。
それを考えるためにはそこに住む人の生活や自分にとって大切にしたい「こと」「モノ」を洗い出し、どんな空間だったらそれが実現できるか考えます。

■片づけやすい家を考えるときの優先順位

新築住宅の収納計画のイメージ3

自分の暮らしのイメージをしっかりと考えずに新築時の収納計画をスタートしてしまうと、いざ新しい家に住み始めたとき、必要な場所に収納がないという問題が出てきます。

新築住宅の収納計画のイメージ4

家族構成やライフスタイルによって必要な収納やその収納量は全く違います。
例えば、同じ年齢の子どもがいる家庭でも、家で遊ぶ時間が長い子とそうでない子では、おもちゃの種類や量が違います。
家庭によって必要な収納は異なるので、「誰と」「どこで」「どんな風に」過ごすのか、しっかりイメージすることが大切です。
また、子どもに手伝いを促したい、共働きで家事をラクにしたいなど、新しい暮らしで実現したいことがあれば、間取りや収納計画に取り入れましょう。

第2回では、片づけられない原因と解決法から考える新築の収納計画についてご紹介します。

取材協力
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Profile
高山一子さん
SMART-WORKS主宰
収納コンサルタント/ライフオーガナイザー
一般社団法人日本ライフオーガナイザー協会認定トレーナーとして活動するとともに、片づけ収納サービス、新築・リフォーム時の収納コンサルティング、収納や片付けの各種セミナー講師として活動。