第2回 どんなモノを飾って楽しむか
『飾り』を楽しむ暮らしを提案されているディスプレイデザイナーであり、インテリアスタイリストでもあるみつまともこさん。自分や家族が好きなモノを飾っている空間は「とても居心地がよくなる」のだとか。ではいったいどんなモノを飾るといいのか、お話を伺いました。
どんなモノを飾ればいいの?
何を飾ればいいのですか?と聞かれると、「飾るモノは何でもいい」と答えるみつまさん。「飾る」と考えると、どうしてもオシャレなモノや流行っているモノを選びがちですが、大切なのは眺めていて自分がワクワクするかどうか。飾りとして売っているものでなくても、ワインのボトルとか子どもの作品とか、好きだなと思うモノを飾るのがポイント。
ただし、リビングなどみんなが使う場所は、自分だけが好きなモノではなく、家族が好きなモノを飾るようにします。好きなモノが飾られている空間は、自然と心地いい空間になります。
それでも飾るモノに困る…という場合は、色付きのキャンドルやガラスの器、カゴ、フォトフレームなど、ディスプレイに使うと映える定番アイテムを飾るといいですね。
どこに飾るかを考えてから購入
季節やイベントごとにあれこれと買ってしまい、モノが増えて困るという方も。買ったけど飾る場所がなかった、自分の家に合わなかったなど、ムダな買い物をしないためにもどこに飾るかを考えてから買うことが大切です。
一番いい方法は、今持っているものを確認し、飾りに使えるものがないか考えてみること。雑誌で見たキャンドルのディスプレイが素敵だったけど、キャンドルスタンドがないから、買わなくちゃ!ではモノが増えるばかりです。家にあるもので代用できないか考えてみましょう。ワイングラスをひっくり返してキャンドルスタンドとして使ってもステキです。
子どもの作品も立派な飾り
「わが家では、子どもの作品を玄関に飾っています」とみつまさん。飾るモノは気に入っているものを飾るといいですね。家族の写真や子どもが小さい頃にくれたものなど、家族にとって大切で眺めていてうれしい気持ちになるモノは積極的に飾ってみんなで楽しみたいですね。子どもも自分の作品が飾られていると、うれしいスペースになります。訪ねてきた友人との会話のきっかけにもなります。
飾る時にあると便利なもの
布が一枚あるとディスプレイの印象が変わります。小物の下に敷いたり、カゴに入れて端から布を垂らしたり、布で包んでかざったり、布を上手に活用することで『飾り』の幅が広がります。
また、オシャレなカゴもディスプレイ兼収納用品として重宝します。
「カッティングボードもあると便利な小物の1つです。パンやおつまみを載せるお皿として使うほか、何か飾る時の台としても使えます。お皿や本も台として使えるので、色々試してみてください」。
ディスプレイデザイナー・インテリアスタイリスト。広告代理店を経て、株式会社サザビー(現株式会社サザビーリーグ)に入社。衣食住にまつわるブランドのウインドーディスプレイ、ショップデコレーション、撮影のスタイリングなどを手掛ける。独立後は、イベントやショップなどのディスプレイデザイン、雑誌、書籍などで家を飾ったり、快適にするためのアイデアを紹介している。
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