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自宅を「モデルハウス」のような憧れの空間にする方法

リビング

モデルハウスやモデルルームを見て、こんな風に暮らしたい…と憧れたことがありませんか? モデルハウスのようにオシャレな洗練された空間をつくるのにはコツがあるそうです。インテリアコーディネーターのMAKOさんにポイントを教えていただきました。

point
1.広く見せるには背の高い家具を手前に
2.出ているモノの数を減らす
3.色数を抑えてまとまりのある空間に 

広く見せるには背の高い家具を手前に

住宅会社のモデルハウスやオフィス、個人宅など、さまざまな空間のインテリアコーディネートを手掛けられているMAKOさんに、自宅をモデルハウスのようにスッキリ広々と見せるコツを聞いてみました。

部屋を広く、スッキリ見せるためには、「家具の配置がポイント」と、MAKOさん。部屋に入ってすぐに、自分の目線より高い家具が目に入ると、圧迫感を感じ「狭い」という印象を与えてしまうのだとか。
また、入口から手前に背の高い家具を、奥に低いものを設置すると、遠近法の効果で部屋が広く感じられるそうです。

さらにポイントになるのが、床面の空きスペース。床面が多く見えると広く、ゆとりがあるように感じられます。

「家具は脚付きのものを選ぶといいですね。部屋が狭くて床面が出せない場合、例えばダイニングテーブルは、部屋の中心に置くのではなく、壁側に寄せてしまいましょう」

だからと言って、すべての家具を壁にピッタリつけてしまうのはNG。

「家具の奥行きはそれぞれ違うので、壁に合わせてしまうと、前面がデコボコしてしまいます。前面を揃えることで見た目がスッキリしますよ」と話されます。

家具の前面を揃える

出ているモノの数を減らす

モデルハウスやモデルルームは、小物をたくさん飾っていてもゴチャゴチャして見えないのはなぜでしょうか?部屋をオシャレにレイアウトしていることもありますが、それ以外にも理由があるようです。

「例えばホテルの場合、家具や小物の点数は一部屋あたり100点くらい。モデルルームの場合で、200点以下に抑えられていることが多いのです。それが、モノが多いご家庭の場合、外に出ているモノの数は、5000点以上もあると言われています。モノの多さが生活感を出していると言えます」

「ご自宅では、オシャレに飾ることよりもまずは『出ているモノをしまう』ことがスッキリ見せるポイントです。でも全部収納すると、困ることもありますよね。よく使うモノは、ボックスやふた付きのバスケットなどにひとまとめに収納することで、ゴチャっとした感じはなくなります」

モノを収納して、飾るモノも極力減らしても、なぜかゴチャゴチャして見える…。それは、パッケージデザインが原因かもとMAKOさん。

「本やマンガなど、情報量の多いモノは、キレイに並べていても生活感を感じさせてしまいます。頻繁に読まない本は、ボックスに入れるなど外から見えないようにして、代わりに洋書やキレイなデザインの本を置いて目隠しにするとオシャレに見えますよ」

色数を抑えてまとまりのある空間に

オシャレな空間にするには、インテリアのカラー選びも重要とMAKOさん。「一般的には、最も広い部分を占めるベースカラーを70%、サブカラーを25%、ポイントになるアクセントカラーを5%程度の割合で使うと全体のバランスがよく見えると言われています」

上の写真は、ハウスメーカーのサンプルルームのビフォー・アフター。右側のアフター(3D)は、ベースカラーを白、次に面積の広いサブカラーを淡いグレー、ポイントカラーを水色に。全体がまとまり、落ち着いた雰囲気になっています。

「最初は難しいので、使う色を『3色』までに抑えるところから始めてみてください。カラー選びが難しい場合には、同系色のモノを選ぶのがコツです。例えばラグは淡いグレーに、ソファは少し濃いグレーを選ぶなど、色のグラデーションを作ると部屋にまとまりが生まれます」

お聞きした内容は、すぐに取り入れられそうなものばかり。ぜひ、みなさんのご自宅でもチャレンジしてみてください。

 

取材協力
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Profile
MAKO(まこ/小島真子)さん
株式会社Laugh style
代表取締役/インテリアコーディネーター
モデルハウス・モデルルーム、個人宅のインテリアコーディネートのほか、セミナー講師、コラムの執筆など、幅広く活躍中。テレビや雑誌の取材も多数。
https://www.laugh-style.jp/