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第4回 季節の移り変わりを感じられる飾りアレンジ

キッチン

『飾り』を楽しみたいけど、いつ何を飾ったらいいかわからないという方も多いのでは。家の中に季節感のあるモノを取り入れると、季節の移り変わりを感じられます。ディスプレイデザイナーであり、インテリアスタイリストでもあるみつまともこさんに飾りで季節感を出すポイントについてお話を伺いました。

飾りに季節を取り入れる

飾りアレンジ
日本には、もともと部屋の中を飾る習慣がありました。例えば床の間は茶室から生まれたもので、季節の花や掛け軸などが飾られます。床の間の飾りは、季節や茶会のテーマに合わせて選ばれています。床の間を飾ることで、お客さまを迎えるための空間になるのです。
現代の住まいでも床の間のように、飾るスペースがあると、季節を楽しんだり、お客様をおもてなしすることができます。
玄関先に飾るスペースを作るのもおすすめです。お客さまが一番目に付くところに季節の花などを飾ることで気持ちよくお迎えできます。

飾りはいつ変える?

飾りアレンジ
飾りは、毎月変えないといけないという事はなく、もっと気軽に楽しんで欲しい、とみつまさん。
「飾らなきゃと意識する必要はなく、お花に水をあげるタイミングや掃除をする時にちょっと手を入れるとか、肩肘張らず楽しんでもらえたらいいですね。お花屋さんで春らしいお花を見つけたから、飾りも春らしく変えてみるとか、そのくらい気軽なものでいいと思っています。例えば、チューリップやミモザを見かけたら春が来たと感じませんか?そういうものを取り入れると家の中で季節を感じることができます」。

小物で季節感を演出

飾りアレンジ
季節感を出せるのは花だけではありません。例えば、春はピンク色のモノをメインに選んだり、夏ならガラスの小物を飾ると涼しげで夏らしさを演出できます。
お正月、桃の節句、端午の節句、七夕、七五三など、節句にまつわるものを飾ることでも季節を感じることができます。

飾りアレンジ
「秋から冬にかけては、花や葉、実などの植物を束ねて壁にかけるスワッグを飾るのもいいですね。秋に木の実を使ったスワッグを飾り、クリスマスになれば、ベルや綿、リボンを追加してクリスマスリースっぽくアレンジするのも楽しいですよ」。
クリスマスにツリーを飾るのもいいのですが、植木にちょっとアレンジを加えるだけでクリスマス風にすることもできます。「何でも揃えなくてはいけないと思わなくても大丈夫です。工夫次第で季節感を出した飾りを作ることはできます」。

飾りたいものを飾る

季節感のあるものを飾るだけでなく、例えばお友だちからもらったかわいいお菓子の缶や、買ってきたワイン、くだものなども飾るのもいいですよとみつまさん。
「野菜やくだものも食べる前に飾ってみたり。ボトルがカッコいいワインも多いですし、パッケージがかわいいお菓子は、置いておくだけで絵になります。家族の写真や想い出のグッズを飾るのも会話のきっかけになるのでおすすめです」。

取材協力
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Profile
みつまともこさん
ディスプレイデザイナー・インテリアスタイリスト。広告代理店を経て、株式会社サザビー(現株式会社サザビーリーグ)に入社。衣食住にまつわるブランドのウインドーディスプレイ、ショップデコレーション、撮影のスタイリングなどを手掛ける。独立後は、イベントやショップなどのディスプレイデザイン、雑誌、書籍などで家を飾ったり、快適にするためのアイデアを紹介している。

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