第5回 スワッグの作り方と活用方法
花や葉、実などの植物を束ねて壁にかける「スワッグ」。みつまさんはスワッグもご自身で作られています。スワッグづくりにはセンスが必要と思われますが、コツさえつかめば誰でもできるそう。自宅でできるスワッグの作り方を教えていただきました。
スワッグをつくるときのポイント
クリスマスなどのイベント時に作られることが多いスワッグですが、「一度作ればアレンジ次第で年中飾ることができる」とみつまさんは話されます。
スワッグを上手に作るコツは、色々な種類の花や葉を使うこと。ステキだなと思うブーケをよく見ると、たくさんの花や葉で作られています。大きな花や小さな花、葉も大きいものから小さいものまで、色々なモノが合わさることでステキなアレンジになります。
■自宅でスワッグを作るポイント
今回用意したもの(奥から)
綿の花、テールリード、ブローニア、プロテア、サファリサンセット、アオモジ、ユーカリ。
道具は、飾り用のリボン、輪ゴム、選定用ハサミなどを用意。
1)土台になる枝の長さを決める
スワッグの土台には枝ものを使うと安定します。土台にするアオモジは、不要な小さい枝を切り落とします。アオモジの上にユーカリなどの葉っぱを組み合わせて長さを決めます。土台の長さでスワッグ全体のサイズが決まるので、バランスを見てカットします。カットするときは斜めにハサミを入れた方が切りやすくなります。
2)バランスを見ながら組み合わせていく
土台ができたら、そこに違う素材を合わせていきます。スワッグは下向きに飾るので、下向きに持ちながら作業をします。アオモジ、ユーカリの上にサファリサンセット、テールリード、綿の花、ブローニアを組み合わせていきます。綿の花など枝があるものは、外側に曲がっている枝が外に出るように配置します。スワッグは下にむけて放射線状に広がるようにアレンジするとバランスよくできます。
3)メインの花を配置
最後にメインとなるプロテアの花がどのくらいの位置にくるとバランスがいいのか考えながら配置します。全部の位置が決まったら、枝や茎の長さを揃えていきます。この時も真っすぐ切るのではなく斜めにハサミを入れます。枝や茎の長さは、完全に揃える必要はありません。
4)ゴムで止める
最後に輪ゴムでしっかり縛ります。枝の1本に輪ゴムを引っかけて、引っ張って全体にぐるぐると2周ほどまわし、きっちり止めます。最後に枝の短い部分に引っかけると輪ゴムがしっかりと固定されます。ボリュームがあるスワッグの場合は、土台と花の部分を二回に分けて輪ゴムで止めると安定します。
5)仕上げ
輪ゴムで止めた部分にリボンを巻いたり、紐を付けると完成です。今回は、花屋で包んでもらった包装紙をちぎり根元に巻いたあと、リボンを結びました。
リボンをまくときに後ろ側でも結び目を作っておくと、S字フックを引っかける場所ができます。
6)完成
吊るすときは、S字フックや紐をつけて壁に吊るします。
今回は、根元に花屋でもらった包装紙を使いましたが、英字新聞やハギレなどでもオシャレになります。
スワッグは一度作ると長く楽しむことができます。作った後にぽろぽろ落ちてくるものがあれば、それだけ外し、違う花を入れて仕立て直すこともできます。花の種類が変わるとまた違った雰囲気になり楽しめます。
土台になる部分だけ利用して、ハロウィン風にしたり、正月飾りを追加して、しめ飾りみたいにすることもできます。
スワッグの花を選ぶときは、花屋で実際に花を見ながら構想を練って購入するといいですね。花屋に相談すればアドバイスをしてもらえると思います。ドライフラワーに向かない花もあるので、相談してから購入すると安心です。3,000~4,000円くらいでスワッグが完成します。
お友だちの家を訪問するときに花ではなく、スワッグを持って行くと喜ばれるのでおすすめです。
ディスプレイデザイナー・インテリアスタイリスト。広告代理店を経て、株式会社サザビー(現株式会社サザビーリーグ)に入社。衣食住にまつわるブランドのウインドーディスプレイ、ショップデコレーション、撮影のスタイリングなどを手掛ける。独立後は、イベントやショップなどのディスプレイデザイン、雑誌、書籍などで家を飾ったり、快適にするためのアイデアを紹介している。
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