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観葉植物がある暮らしをしませんか?

観葉植物とリビング

京都・二条城近くに200種類を超える観葉植物を展示販売する観葉植物専門店「cotoha(コトハ)」があります。このお店の特長は、植物の種類が多いだけでなく「枯らさない育て方」をお客さまと一緒になって考え、教えてくれること。快適な住まいの環境づくりにもつながる観葉植物の育て方のコツを店主の谷奥俊男さんに聞いてみました。

point
1.売るだけじゃなく「育てる」ところまで
2.枯らしてしまうのには理由がある
3.観葉植物を枯らさない!水やりの問題を解決

売るだけでなく「育てる」ところまで

グリーンに囲まれたcotoha外観写真

ご実家の花屋を手伝っていた谷奥さんでしたが、もっとたくさんの種類の観葉植物を販売したい、お客様に喜んでもらいたいと2013年に「cotoha」をオープンされました。

「オープンして3年が経った頃、当初は買いに来てくれていたお客さまがずっと来店していないことに気がついて不思議に思って何人かのお客さまに電話をしてみると、『すぐに枯らしてしまうから…』と言うのです」。そこから谷奥さんの試行錯誤が始まります。

cotoha谷奥さん

「ほとんどの方は、観葉植物が枯れたら、自分の育て方が悪かったのかな…と考えるのですが、なぜ枯れたかまでは考えない。枯れた原因がわからなければ、同じことを繰り返してしまいます。それを解決するため、枯れる原因と枯らさない育て方を知ってもらう活動を始めました」。

枯らしてしまうのには理由がある

cotoha店内

なぜ植物を枯らしてしまうのか?原因は大きく3つあります。

一つ目は「水やり」。水の量が多すぎたり、少なすぎることが原因。水の量が少ないと枯れるのは当然ですが、水の量が多すぎても根腐れをおこします。

cotoha グリーン

二つ目は、「環境」。日当たりが悪かったり、風通しが悪いところに置いていることが原因です。本来、植物は太陽の光が必要で、さらに風通しが悪いと病気になりやすく、枯れてしまうこともあります。

三つめは、「植物の育ち」。その植物が育ってきた場所がポイントです。日当たりのいい場所で育った植物を日当たりが悪い家の中で育てると、葉が落ちてしまうことがあるので注意が必要です。

観葉植物を枯らさない!水やりの問題を解決

cotoha店内

中でも、お客様が枯らしてしまう原因で一番多いのは「水やり」。「ガーデニングに慣れていないと、植物や土の状態を見て水やりをするのはなかなか難しいのですが、一般的には、土が乾いたら、ゆっくりと土全体にまんべんなく、鉢の下から水が出るくらいタップリあげるのがベストです。」

cotohaセラミックソイル

さらに谷奥さんは、保水力があり、水やりがしやすい「セラミックソイル」を考案。「乾いてくると表面が白くなるので、水やりのタイミングがわかります。水やりのタイミングや適切な水の量がわからず枯らしてしまうお客様の半数くらいは救えるのではと考えています」。
セラミックソイルは、土ではなく無機質な素材の焼き物なので、虫が発生しにくく、観葉植物は虫が気になる…という方にも人気があるそうです。

水やり以外の枯らす原因、「環境」と「植物の育ち」ついては、観葉植物を置く環境を改善することで解決できるそうです。具体的な方法は、次の章でご紹介します。

 

cotoha店内の観葉植物
もともとフォトスタジオとして利用していた場所をリノベーションした店内は、天窓からほどよい光が差し込む
cotoha店内ソファ
ソファとテーブルが置かれており、グリーンに囲まれながらゆっくり店内を見ることができる

 

――次回は、「育て方を工夫すれば、どんな植物もイキイキ育つ」をご紹介します。

取材協力
プロフィール画像
Profile
谷奥俊男さん
観葉植物専門店「cotoha」と生花とドライフラワーを扱う「Blowmist BOOM」のオーナー。「枯らしてほしくないプロジェクト」として、購入前のセミナーのほか、全国の園芸店を訪ね、観葉植物の知識の向上に取り組んでいる。LINE@では観葉植物に関する相談にも応じている。
「cotoha」HP:http://www.cotoha.me/