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自分で考えて片づけられる子ども部屋

子どもが小さいと、自分たちで片づけるのは難しい…と思うかもしれません。でも、「子どもがラクに元に戻せる仕組み作って繰り返すことで、自分で仕組みを考え片づけられるようになります」と話されるのは、収納のプロ「ライフオーガナイザー®」の高山一子さん。小学生と高校生の2人のお子さんがおられる高山さんに、子ども部屋を見せていただきました。

point
1. 作った作品は自分たちでディスプレイ
2. 会社の書類整理の仕組みを子ども部屋に
3. タンスの中は、子どもなりの片づけ方を尊重

作った作品は自分たちでディスプレイ

小学校高学年の男の子の部屋とは思えないほど、キレイに整頓されている子ども部屋。おもちゃなど、どんどん増えるモノについては、大人と一緒に「分ける」ことをします。

「子どもは、『いる、いらない』の基準では、全部『いる』になってしまうので、『宝物か、大事なモノか、思い出のものか』などの基準で分けて、必要なモノを選ばせています。モノが多くなってきたら、長期の休みのタイミングで片づけをします。

学校で作ってくる作品などは、飾るスペースを作り、自分たちでディスプレイ。しばらく飾ったら、写真を撮ってから処分します」。この方法なら、捨てるのをためらってしまう、子どもの作品の処分も思い切ってできそうです。高山さんは、いずれ作品の写真を集めてフォトブックにして楽しむ予定だそうです。

会社の書類整理の仕組みを子ども部屋に

学校でもらってきたプリント類は、机の上にある3段トレーとファイルボックスで管理。するべき事は、1番上のトレーに。お知らせは2段目、終わったら下のトレーに入れるというルールを作っているそうです。「プリントの管理は、会社の書類収納と同じにするとわかりやすいですよ。会社は、自分がいなくても電話で指示したら、みんなが動ける。家も同じです」と高山さん。

他にも、高校生の娘さんの学校からのお知らせは、ダイニングテーブルにある一時保管ボックスに。高山さんが確認した後、娘さんの勉強机の壁に時系列に並べてクリップで挟んで貼り付け。終わったら捨てる、必要なモノはファイリングするという流れを決めています。

タンスの中は、子どもなりの片づけ方を尊重

 お子さんのクローゼットも見せていただきました。高山さんの婚礼ダンスだったという和ダンスは、現在の色に自分でペイントされたそう。それを子どもたちが使っています。

洗濯物は、高山さんが片づけるのではなく、畳んでクローゼット内にあるボックスに入れておくと、それを子どもたちが自分で出して片づけるというルールに。きっちり片づけるタイプの高校生の娘さんは、Tシャツなど立てる収納をされています。ざっくりと片づけるタイプの小学生の息子さんは、キレイに畳まなくても、自分で引き出しに入れられたら、OKということにしているそう。
引き出しの中の収納の仕方ついては、子どもたちに細かいことは言わないという高山さん。「ここまでできたらよし!」と、おおらかにすることで、自分たちでできる工夫をされています。

 

――次回は、「毎日のコーディネイトがサッと決まるクローゼット収納」についてご紹介します。

取材協力
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Profile
高山一子さん
一般社団法人日本ライフオーガナイザー協会 同協会認定講師、協会認定トレーナーとして活動するとともにワーキングマザーとしての経験を活かして個人宅を中心にオーガナイズ(整理収納)サービス、収納や片づけの各種セミナーの講師として活動。「株式会社SMART STORAGE」 HP:https://smartstorage.jp/