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快適な住まいづくりに役立つ観葉植物

ご自宅でもたくさんの観葉植物に囲まれて暮らしている観葉植物の専門店「cotoha(コトハ)」店主の谷奥俊男さん。観葉植物は、「快適な住まいづくりと健康のバロメーターとして必需品、家具やファブリックを選ぶように観葉植物も一緒に選んで欲しい」と話されます。住まいに観葉植物がある暮らしの効用とおすすめの観葉植物をお聞きしました。

point
1.植物が元気に育つ環境は人にも快適
2.あえて難しい植物にチャレンジ

植物が元気に育つ環境は人にも快適

ーー植物が部屋の環境を良くするというのは本当でしょうか?

「植物が二酸化炭素を吸って、酸素を出すというのは聞かれたことがあると思います。
閉め切った部屋に観葉植物がある場合とない場合で二酸化炭素濃度を計測したところ、観葉植物がある部屋では、二酸化炭素濃度が大きく下がったのです」。

「海外の実験データでもオフィスに植物を置いたところ労働生産性が増加した、頭痛が減少した…など植物の効用が発表されています。室内に植物がある場合とない場合では空気環境に違いが出るのです」。

 

■植物がない部屋とある部屋の二酸化炭素濃度の違い

閉め切った7畳の1ルームに高さ150㎝の植物を3鉢置いた実験では、帰宅前と帰宅後で二酸化炭素濃度が大幅に減少した。

 

「観葉植物が枯れるのには必ず原因があります。日当たりが悪い、風の通りが悪い…など、その原因は住んでいる人にも悪い影響を与えているかもしれません。植物にとっていい環境で大切に育てることで、ご自身も快適に過ごせますよ」と話されます。

あえて難しい植物にチャレンジ

お客さまからどんな観葉植物がいいか相談された時、谷奥さんは、熱帯地方原産の「エバーフレッシュ」をオススメするそうです。

「エバーフレッシュは、朝は葉を開き、夜になると葉を閉じる変化を楽しめる植物。ただ環境の変化に敏感なので、体調が悪くなると昼でも葉を閉じてしまったり、水が足りないと枯れてしまいます。」

初心者には向かないのでは…?とも思いますが、「エバーフレッシュは、成長が早いので育てる面白みがあります。また、手間がかかる分、これを育てられたらどんな植物でも育てることができます」と谷奥さん。

さらに、家の中で育てやすい観葉植物をお聞きしました。

「手を広げたような形の葉っぱが特徴の中南米原産の『パキラ』は、成長が早く、育てやすいので、初めての方でも取り入れやすいと思います。照明の光だけでも元気に育ちます。

ハート型の葉が可愛らしい熱帯アフリカ原産の『ウンベラータ』も、樹形がおもしろく、部屋に置くだけでオシャレな空間になるので、人気の観葉植物です。照明だけで育てることができますが、寒さには弱いので冬の昼間は窓辺に置くなどの工夫が必要です」。

「ただし、育てやすいと言っても、水やりや置く場所に気をつけてあげないと、葉を落としたり枯れてしまいますので、その点は注意して育ててあげてください」。

ご自宅でもたくさんの観葉植物に囲まれて過ごされている谷奥さん。観葉植物の効果を実感されています。

 

 

ご自宅の玄関は、観葉植物とアンティークのドアが迎えてくれます。
室内窓がアクセントになったリビング横のスペースは、奥様がドライフラワーを作ったり作業をされる場所。
奥様お気に入りのフランスのアンティーク家具に合わせて、作業スペースのドアも同色に統一。
ご自宅をリノベーションをするにあたって、イラストレーターの友人が書いたという家の間取り図。イラスト通りの仕上がりになっていました。
取材協力
プロフィール画像
Profile
谷奥俊男さん
観葉植物専門店「cotoha」と生花とドライフラワーを扱う「Blowmist BOOM」のオーナー。「枯らしてほしくないプロジェクト」として、購入前のセミナーのほか、全国の園芸店を訪ね、観葉植物の知識の向上に取り組んでいる。LINE@では観葉植物に関する相談にも応じている。
「cotoha」HP:http://www.cotoha.me/